医療脱毛の主な機械19機種 考える女性 画像

医療脱毛の機械はどれがいいのか、気になりますよね?

実は、医療機関で扱っているすべての機械で永久脱毛できるわけではありません。
中には、脱毛サロンと同じIPL方式などの光美容機で脱毛の施術を行なう医療機関もあるからです。

したがって、「機械はどれがいいの?」という興味は、後悔しない永久脱毛を受けるためには欠かせない第一歩となります。

そして何より、機械によって脱毛効果の実感のしやすさや痛みの大きさが違うのも事実です。

ここでは、主な現役19機種の医療脱毛の機械からどれがいいのかをズバリ回答します。

「脱毛効果」「毛質や肌質への対応力」「痛みの感じにくさ」「安全性」がもっとも優れていると、私が感じる脱毛機です。

医療脱毛を機械で選びたい人は是非、参考にしてみてください。

医療脱毛の主な現役19機種

人差し指を立てる看護師 写真

医療脱毛の機械はどれがいいのかを知るためにも、まずはどんな機械があるのかをザックリ確認しておきましょう。

ここでは、現役で稼働している主な機械を19機種紹介します。

主な現役19機種

機種名 搭載レーザー 施術方式
Elite+ アレキサンドライトレーザー
ヤグレーザー
熱破壊式
エクセルHR アレキサンドライトレーザー
ヤグレーザー
熱破壊式
クラリティⅡ アレキサンドライトレーザー
ヤグレーザー
熱破壊式
クラリティツイン アレキサンドライトレーザー
ヤグレーザー
熱破壊式
クリスタルプロ ダイオードレーザー 熱破壊式
蓄熱式
ジェントルレーズ アレキサンドライトレーザー 熱破壊式
ジェントルレーズプロ アレキサンドライトレーザー 熱破壊式
ジェントルマックスプロ アレキサンドライトレーザー
ヤグレーザー
熱破壊式
ジェントルマックスプロプラス アレキサンドライトレーザー
ヤグレーザー
熱破壊式
スプレンダーX アレキサンドライトレーザー
ヤグレーザー
熱破壊式
ソプラノアイスプラチナム アレキサンドライトレーザー
ヤグレーザー
ダイオードレーザー
熱破壊式
蓄熱式
ソプラノチタニウム アレキサンドライトレーザー
ヤグレーザー
ダイオードレーザー
熱破壊式
蓄熱式
ベクタス ダイオードレーザー 熱破壊式
メディオスター NeXT pro ダイオードレーザー 熱破壊式
蓄熱式
メディオスターモノリス ダイオードレーザー 熱破壊式
蓄熱式
ライトシェアクアトロ ダイオードレーザー 熱破壊式
ライトシェアデザイア ダイオードレーザー 熱破壊式
ライトシェアデュエット ダイオードレーザー 熱破壊式
ラシャ ダイオードレーザー 熱破壊式
蓄熱式

熱破壊式のみで照射する機械もあれば、熱破壊式と蓄熱式の切り替えが可能な1台2役の機械もあります。

ですがソプラノシリーズやメディオスターシリーズは、蓄熱式で照射するクリニックがほとんどです。
熱破壊式で照射するクリニックは、ほぼありません。

医療脱毛の機械はどれがいいのかを判断するチェックポイント

チェック イメージ写真

医療脱毛の機械はどれがいいのかを判断するための、簡単なチェックポイントを紹介します。

機械のスペック(性能)の優劣以前に重要なチェックポイントです。

搭載しているレーザーの種類

医療脱毛の機械にはそれぞれ、搭載しているレーザーが違います。
それぞれのレーザーには、次のような特徴があります。

レーザーの比較

項目 アレキサンドライトレーザー
(熱破壊式)
ヤグレーザー
(熱破壊式)
ダイオードレーザー
(熱破壊式)
ダイオードレーザー
(蓄熱式)
波長 755nm 1064nm 800~900nm 800~900nm
剛毛への効果
産毛への効果
痛みの大きさ 痛い すごく痛い あまり痛くない 全然痛くない
色黒肌
日焼け肌
不可 不可
美肌効果 × ×
特徴
  • 3種類のレーザーの中で
    黒い色(メラニン色素)に
    一番よく反応する
  • 医療脱毛でのシェアNo.1
  • 熱破壊式がメイン
  • 3種類のレーザーの中で
    もっとも痛い
  • メラニンへの反応が弱い
  • 剛毛にも産毛にも有効
  • 熱破壊式がメイン
  • 補助的な役割
  • 3種類のレーザーの中で
    もっとも痛みが小さい
  • レーザーの照射範囲が広い
  • 毛質や肌質への対応力が高い
  • 熱破壊式と蓄熱式に対応
  • 3種類のレーザーの中で
    もっとも痛みが小さい
  • レーザーの照射範囲が広い
  • 毛質や肌質への対応力が高い
  • 熱破壊式と蓄熱式に対応
メリット
  • シミ等にアプローチ可
  • 美容効果アリ
  • 肌トラブル少
  • 日焼けや色素沈着OK
  • 剛毛にも効果大
  • 痛みが少ない
  • 施術時間が短い
  • 産毛や薄い毛もOK
  • 毛周期に影響されにくい
  • 日焼けした肌などもOK
デメリット
  • 産毛には反応しにくい
  • 色黒肌や日焼け肌はNG
  • 一番痛い
  • 肌トラブルのリスク
  • 日焼け肌への照射不可
  • 脱毛効果の実感までが長い

どのレーザーを搭載しているかで、施術方式がほぼ判別できます。

ダイオードレーザーは、熱破壊式と蓄熱式の両方の可能性が考えられます。

アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーはほぼ熱破壊式ですが、一部の機種でのみ蓄熱式としても使用されます。



医療脱毛で主に使われるのは、アレキサンドライトレーザーかダイオードレーザーです。
絶対的にどちらかが優れているということではありませんが、アレキサンドライトレーザーなら美肌効果にも期待できます。

レーザーの特徴だけで選ぶなら、「アレキ + ヤグ」が理想的な組み合わせです。

施術方式

医療脱毛には、「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類の照射方法があります。

熱破壊式とは高出力の単発照射で、蓄熱式とは低出力の連続照射です。
どちらも最終的には、永久脱毛の効果を得られます。

熱破壊式と蓄熱式の特徴

項目 熱破壊式 蓄熱式
照射方法 単発照射 連続照射
出力 高い 低い
痛み 輪ゴムで弾かれたような痛み 痛みはほぼ感じない
剛毛への効果
産毛への効果 ×
日焼け肌
褐色肌
施術時間 全身1回90分以上 全身1回60分程度
施術間隔 2ヶ月から3ヶ月に1回 1ヶ月に1回
メリット
  • 長年の実績による信頼感がある
  • 脱毛効果を実感しやすい
  • 痛みはほぼ感じない
  • 産毛にも効果が期待できる
  • あらゆる肌質に対応できる
  • 施術時間が短い
  • 硬毛化のリスクが低い
デメリット
  • 大きな痛みを感じやすい
  • 毛周期に合わせる必要がある
  • メラニン色素の薄い毛には効果が低い
  • 日焼け肌や褐色肌には照射不可
  • 施術時間が長い
  • 白髪は脱毛できない
  • 脱毛効果の実感までに時間がかかる
  • 剛毛への効果は熱破壊式より低い
  • 間違った使い方では効果が落ちる
  • 白髪は脱毛できない
  • 最新の治療方法のため歴史が浅い

熱破壊式の医療脱毛機の大半は、ラウンドスポット(丸型)です。
形状的に照射漏れしやすいため、施術者にはそれなりに高い技術が求められます。

蓄熱式でも照射できる脱毛機はスクエアスポット(角形)で滑らせながら照射するため、熱破壊式よりは照射漏れは起こりにいです。

いずれにしても、スポットサイズは部位に合わせて付け替えが可能となっています。



蓄熱式で効果を出すためには、施術者に専門的な知識と技術が要求されます。
蓄熱式は、熱破壊式がワンショットで与えるエネルギー量を数回に分けて照射するためです。
単位面積当たりに必要なエネルギー量を与えなければ、本来の脱毛効果は得られません。

そういう意味では、熱破壊式の方が施術者による効果の違いが生まれにくいと言えます。

痛みの軽減装置

医療脱毛の機械は、痛みの軽減装置とワンセットで使われます。
脱毛機本体に内蔵されている機械もあれば、外付けで使う場合もあります。

痛みを軽減する方法としては、「空気」「ガス」「吸引」があります。
この内最も痛みの軽減効果が高いのが、冷却ガスです。

冷却ガスは主に、ジェントルシリーズに見られます。

薬事承認やFDA承認の有無

医療脱毛で使われる機械は、医療機器でもあります。

厚生労働省からの薬事承認やFDAからの承認は、効果や安全性にお墨付きがあることを意味しています。

FDAとは日本の厚生労働省に当たる機関で、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)の略称です。

医療脱毛の機械はどれがいいのかオススメをズバリ回答

女性医師 写真

以上のチェックポイントを踏まえた上で、医療脱毛の機械はどれがいいのかオススメをズバリ回答します。

該当機種の有無を確認するだけで、クリニック選びが格段に簡単になります。

理想はジェントルマックスプロプラス

ジェントルマックスプロプラスの特徴をまとめた画像

医療脱毛の機械はどれがいいかと聞かれれば、間違いなくジェントルマックスプロプラスと答えます。

ジェントルマックスプロプラスの主な特徴

  • アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの2種類を搭載
  • 熱破壊式
  • 冷却ガスによる痛み軽減
  • 薬事承認とFDA承認を取得
  • 実績が豊富なジェントルシリーズの最近機種

この他にも、「他の機種より出力が高い」「スポットサイズが大きい」などがあります。

簡単に言えば、他の機種よりスペックが高い点が大きな特徴です。

ただし最新機種ということもあり、導入しているクリニックはごく少数に限られます。

現実はジェントルマックスプロ

ジェントルマックスプロの特徴をまとめた画像

ジェントルマックスプロはジェントルマックスプロプラスと同じシネロンキャンデラ製で、1世代前の機械です。

スペック的にはジェントルマックスプロプラスに劣りますが、それでもその他の機種よりはハイスペックです。

主な特徴は、ジェントルマックスプロプラスと同じです。

導入クリニック自体は、ほぼ全国的に見られるはずです。

ジェントルマックスプロの導入クリニックに関しては、熱破壊式に特化した各地域の医療脱毛クリニック内の各都道府県から確認できます。

ジェントルレーズプロとジェントルヤグプロ

ジェントルマックスプロは、ジェントルレーズプロとジェントルヤグプロが1台に統合された機械です。

もしジェントルマックスプロがなくても、ジェントルレーズプロとジェントルヤグプロを導入していれば同じと考えて差し支えありません。

また、ヤグレーザーは男性のヒゲ脱毛によく使われますが、女性の脱毛には基本的に必要ありません。

そのため肌の色が濃い人でなければ、ジェントルレーズプロのみでもジェントルマックスプロとほぼ同じ効果が期待できます。

ちなみにジェントルレーズプロは、日本で初めて薬事承認を取得した脱毛機です。

ジェントルシリーズなら旧型機でもおすすめ

ジェントルレーズプロよりもしかしたら導入クリニックが多いのが、更に旧型のジェントルレーズです。

現在のジェントルシリーズ人気の礎を築いた機種で、1999年2月に発売されています。

最新機種のスペックにはもちろん敵いませんが、その効果の高さや信頼性から今でも多くのクリニックで使用されています。

医療脱毛を機械で選ぶ際の注意点

注意喚起をする女性医師 写真

医療脱毛の機械はどれがいいのかを探す行為はとても大事ですが、そこだけに固執しないことも重要です。

機械によって特徴が異なるのは事実ですが、VIO脱毛なら○○、顔脱毛なら△△、と目的に合わせて自由には選べないのが現実です。

ここでは、医療脱毛を機械で選ぶ際の注意点を紹介します。

必ずしも行動範囲内にあるとは限らない

医療脱毛でおすすめの機械が分かったとしても、行動範囲内のクリニックに導入されているとは限りません。

多少遠くてもわざわざ通う価値はありますが、実際に通えるかどうかは十分吟味する必要があります。

特に地方に行けば行くほど、現実的には通えない地域もあります。

必ずしも目当ての機械で施術されるとは限らない

脱毛の機械を複数導入しているクリニックもあります。

この場合、必ずしも希望する機種で施術が受けられるとは限りません。

希望機種で確実に施術を受けられるのは、「機種別プランがあるクリニック」「機種指定可のクリニック」のみです。

プラン内容や料金を確認する

医療脱毛は機械で選ぶのがおすすめとはいえ、それだけでは不十分です。

プラン内容や料金、支払い方法なども確認しておきましょう。

特に医療脱毛が初めてなら、最低でも5回の施術が必要になります。

「部位数が多いセットプランほど」「回数が多いほど」料金は割安になります。

一括払いは絶対に避け、分割払いできるかどうかは必ず確認しておきましょう。

まとめ

人差し指1本で一番のポーズをする女性 写真

医療脱毛の機械はどれがいいのかについて分かりやすく簡単に解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

一番のおすすめは、ジェントルマックスプロプラスをはじめとしたジェントルシリーズです。
ハイスペックなのはもちろんですが、歴史が長く実績が豊富で、なにより信頼感が高いからです。

でもだからといって、他の機械がダメというわけではありません。

様々な状況を加味しつつ、総合的な判断をするようにしましょう。