熱破壊式と蓄熱式のイメージイラスト

脱毛するなら蓄熱式と熱破壊式のどっちがいいのか、その理由も一緒に知りたくないですか?

ここでは、熱破壊式と蓄熱式の違いを比較・解説しています。
それぞれの仕組みや特徴の違いが分かるので、どっちで脱毛すべきかが見えてくるはずです。

そしてほとんど言及されることのない「施術の難易度」も知っておくべきポイントのため、分かりやすく解説しています。

脱毛するなら蓄熱式と熱破壊式のどっちがいいのかを回答

女性医師 写真

脱毛するなら蓄熱式と熱破壊式のどっちがいいのかは、人それぞれです。

おおまかな目安としては、次のようになります。

熱破壊式と蓄熱式それぞれにおすすめな人

熱破壊式がおすすめな人 蓄熱式がおすすめな人
太く濃い毛が多く剛毛
どちらかといえば色白
敏感肌ではない
痛みに強い
産毛を処理したい
地黒で肌の色が濃い
日焼けしやすい
敏感肌やアトピー
痛みに弱い
より短期間で済ませたい



ただ、より確実で高い効果を求める人は、料金が高くても蓄熱式より熱破壊式を選ぶ傾向にあります。

熱破壊式と蓄熱式の違いを比較

天秤 写真

熱破壊式と蓄熱式の決定的な違いは、「出力の大きさ」と「照射方法」です。

熱破壊式=高出力×単発照射
蓄熱式=低出力×連続照射

熱破壊式でも蓄熱式でも、発毛組織を破壊するために必要なエネルギー量は同じです。
分かりやすく例えると、こうなります。

熱破壊式=100(出力)×1(照射数)
蓄熱式=10(出力)×10(照射数)

熱破壊式と蓄熱式の違いは、「出力の大きさ」と「照射方法」に起因しています。
その結果もっとも顕著に現われる違いが、痛みの大きさや施術時間です。



ここでは、熱破壊式と蓄熱式の違いを比較・解説していきます。
仕組み以外の違いについても解説しているので、是非参考にしてみてください。

熱破壊式と蓄熱式の違いを比較

項目 熱破壊式 蓄熱式
照射方法 単発照射 連続照射
出力 高い 低い
痛み 輪ゴムで弾かれたような痛み 痛みはほぼ感じない
剛毛への効果
産毛への効果 ×
日焼け肌
褐色肌
施術時間 全身1回90分以上 全身1回60分程度
施術間隔 2ヶ月から3ヶ月に1回 1ヶ月に1回
メリット
  • 長年の実績による信頼感がある
  • 脱毛効果を実感しやすい
  • 痛みはほぼ感じない
  • 産毛にも効果が期待できる
  • あらゆる肌質に対応できる
  • 施術時間が短い
  • 硬毛化のリスクが低い
デメリット
  • 大きな痛みを感じやすい
  • 毛周期に合わせる必要がある
  • メラニン色素の薄い毛には効果が低い
  • 日焼け肌や褐色肌には照射不可
  • 施術時間が長い
  • 白髪は脱毛できない
  • 脱毛効果の実感までに時間がかかる
  • 剛毛への効果は熱破壊式より低い
  • 間違った使い方では効果が落ちる
  • 白髪は脱毛できない
  • 最新の治療方法のため歴史が浅い

熱破壊式のデメリットについては、こちらで詳しく解説しています。

出力の違い

熱破壊式と蓄熱式では、出力が違います。

熱破壊式は高出力で、蓄熱式は低出力となっています。

出力の違いは効果に直結するひとつの要素ですが、これだけでは優劣の判断はできません。
なぜならこれは、あくまでもワンショットでの話に過ぎないからです。

痛みの大きさの違い

「医療脱毛は痛い」と言われるのは、熱破壊式での話です。
蓄熱式は、痛くない点が大きな特徴です。

痛みの正体は照射時の温度で、熱破壊式は約200℃、蓄熱式は約65℃と言われています。
そのため、蓄熱式では照射部位は温かい程度で痛みはほとんど感じません。

出力の差が、痛みの違いにも現われているんです。

照射方法の違い

熱破壊式と蓄熱式では、照射方法も違います。

熱破壊式はショット式とも呼ばれるように、単発照射です。
蓄熱式は、肌を滑らせながら連続照射します。

施術時間の違い

熱破壊式と蓄熱式では、施術時間も違います。
連続照射が可能な蓄熱式の方が、単発照射の熱破壊式よりも施術時間は短く済みます。

全身脱毛の施術時間で比較してみると、熱破壊式では90分以上、蓄熱式では60分程度が一般的です。

ただし、施術時間は機械のスポットサイズ(照射面積)にも影響されます。
現に、熱破壊式でも約60分程度で全身脱毛が終了する機械も見られます。

対応できる毛質や肌質の違い

高出力の熱破壊式はメラニン色素に強く反応し、低出力の蓄熱式はメラニン色素には少ししか反応しません。

その結果、熱破壊式と蓄熱式では毛質や肌質への対応力が違います。

熱破壊式は太く濃い剛毛に強い一方で、細く薄い産毛には効果が落ちます。
日焼けした後の黒くなった肌や地黒の肌では火傷のリスクが高くなるため、施術を断られるケースもあります。

蓄熱式はメラニン色素への依存度が低いため、あらゆる毛質や肌質に安全に照射できます。

熱破壊式でも蓄熱式でもホクロがあっても施術は受けられますが、どちらの場合でもシールを貼って保護します。



そして見落としがちですが、得意な毛質や肌質の違いは、施術方式だけでなくレーザーの種類にも大きく影響されます。

レーザーの比較

項目 アレキサンドライトレーザー
(熱破壊式)
ヤグレーザー
(熱破壊式)
ダイオードレーザー
(熱破壊式)
ダイオードレーザー
(蓄熱式)
波長 755nm 1064nm 800~900nm 800~900nm
剛毛への効果
産毛への効果
痛みの大きさ 痛い すごく痛い あまり痛くない 全然痛くない
色黒肌
日焼け肌
不可 不可
美肌効果 × ×
特徴
  • 3種類のレーザーの中で
    黒い色(メラニン色素)に
    一番よく反応する
  • 医療脱毛でのシェアNo.1
  • 熱破壊式がメイン
  • 3種類のレーザーの中で
    もっとも痛い
  • メラニンへの反応が弱い
  • 剛毛にも産毛にも有効
  • 熱破壊式がメイン
  • 補助的な役割
  • 3種類のレーザーの中で
    もっとも痛みが小さい
  • レーザーの照射範囲が広い
  • 毛質や肌質への対応力が高い
  • 熱破壊式と蓄熱式に対応
  • 3種類のレーザーの中で
    もっとも痛みが小さい
  • レーザーの照射範囲が広い
  • 毛質や肌質への対応力が高い
  • 熱破壊式と蓄熱式に対応
メリット
  • シミ等にアプローチ可
  • 美容効果アリ
  • 肌トラブル少
  • 日焼けや色素沈着OK
  • 剛毛にも効果大
  • 痛みが少ない
  • 施術時間が短い
  • 産毛や薄い毛もOK
  • 毛周期に影響されにくい
  • 日焼けした肌などもOK
デメリット
  • 産毛には反応しにくい
  • 色黒肌や日焼け肌はNG
  • 一番痛い
  • 肌トラブルのリスク
  • 日焼け肌への照射不可
  • 脱毛効果の実感までが長い
看護師

「アレキサンドライトレーザー」や「ヤグレーザー」を照射する脱毛機器なら、ほぼ熱破壊式だと判断できます。
ただしごく一部の機械では蓄熱式としても照射されるため、気になる場合は必ず確認しましょう。

効果の現われ方の違い

熱破壊式と蓄熱式では、毛が抜けるタイミングが違います。
熱破壊式は数日後から2週間後、蓄熱式は3週間後から1ヶ月前後が抜けるタイミングです。

歴史と実績の違い

熱破壊式と蓄熱式では、歴史の長さが違います。
当然、実績にも大きな開きがあります。

熱破壊式の医療脱毛は1997年から始まっていますが、蓄熱式は2016年頃に登場しました。

蓄熱式は歴史が浅くエビデンスがないから信用できない、という主張が見られるのも事実です。
具体的には、永久脱毛できずまた生えてくるのではないか、という不安が挙げられます。

施術難易度の違い

ほとんど言及されることはありませんが、実は熱破壊式と蓄熱式では施術の難易度が違います。

蓄熱式は肌を滑らせるだけなので一見すると簡単そうですが、実は違うんです。

脱毛効果を得るためには、一定範囲内に適切なエネルギーを与えなければなりません。
高出力の熱破壊式ならワンショットで完結しますが、低出力の蓄熱式では少しずつの積み重ねになります。

しかも滑らせながら照射するため、どこにどれだけ照射したのかを把握することは至難の業です。
つまり蓄熱式では、必要なエネルギー量を与えてもらえない可能性が考えられるんです。

照射済みエネルギー量を管理・制御してくれる機械は現時点ではないため、蓄熱式では施術者の技術に効果が左右されます。

料金の違い

医療脱毛の料金は、ここ数年で随分安くなっています。
クリニックによっては、脱毛サロンと同じくらいかそれ以上に安い料金も見られます。

これは蓄熱式脱毛機の料金が安いため、導入クリニックが一気に増えたからです。

裏を返せば、熱破壊式で脱毛する方が料金は高い傾向にあります。

あくまでも傾向なので、最終的には個別に確認しましょう。

脱毛効果を得るための根本的な考え方は同じ

人差し指を立てる看護師 写真

熱破壊式と蓄熱式の違いを解説してきましたが、共通点もあります。
それが、脱毛効果を得るための根本的な考え方です。

つまり、メラニン色素をターゲットにして熱によるダメージで毛根の発毛組織である幹細胞(毛乳頭・毛母細胞)やバルジ領域を破壊する、という考え方です。

毛乳頭や毛母細胞は毛の根っこ部分にあり、ここから毛が生えます。
バルジ領域は毛包(毛を包み込んでいる場所全体)に隣接している器官で、発毛の指令を出します。

したがって、熱破壊式と蓄熱式はどちらでも永久脱毛が可能なため、最終的な効果に違いはありません。

看護師

蓄熱式のターゲットはバルジ領域という解説をよく見ますが、実は間違いです。
なぜなら、意図的には狙えないからです。

蓄熱式脱毛が効果ないと言われる理由

注意を促す女性医師 写真

蓄熱式脱毛は効果がないと聞いたことがあるかもしれませんが、効果を感じているという内容の口コミも数多く投稿されています。

蓄熱式だから効果がないのではなく、上述のように施術の難易度が高いことが原因として考えられます。

また、蓄熱式はポップアップ現象が起きにくいため、効果を実感しづらい点も原因として挙げられます。

蓄熱式と熱破壊式の産毛への効果

頬を触る女性 写真

蓄熱式はメラニン色素への依存度が低いため、産毛にも効果が落ちません。

一方の熱破壊式はメラニン色素への依存度が高いため、産毛への効果は落ちます。
ですがこれは、あくまでもアレキサンドライトレーザーでの話です。

同じ熱破壊式でも、ヤグレーザーなら毛の色の濃さは問題になりません。

また、アレキサンドライトレーザーでも機械のスペックによっては、産毛への効果がそこまで落ちないケースもあります。
具体的には、パルス幅を小さく(照射時間を短く)調節できる機械なら、産毛への効果が大きく落ちることはありません。
その代表的な脱毛機が、ジェントルマックスプロやジェントルマックスプロプラスです。

蓄熱式脱毛のVIOへの効果

VIO脱毛 イラスト

蓄熱式脱毛は、あらゆる毛質は肌質に対応できます。
もちろんVIOへの効果も期待できますし、痛みもほぼ感じることはありません。

ただし骨に近い場所や皮膚の薄い場所は痛みを感じやすいため、完全に無痛というわけではありません。

色素沈着があっても安全に照射できる点も、蓄熱式の大きなメリットです。

熱破壊式でおすすめのクリニック

クリニック イラスト(緑色)

熱破壊式でおすすめのクリニックは、ジェントルマックスプロで施術が受けられるクリニックが代表格です。

最新後継機種のジェントルマックスプロプラスはもちろん、旧モデルのジェントルレーズプロやジェントルレーズがあるクリニックもおすすめです。

ですが、機械だけでおすすめかどうかは決まりません。

その他のチェックポイントも含め、熱破壊式でおすすめのクリニックはこちらでまとめています。

ページ上部のメニューからは、地域からもおすすめクリニックを検索できます。

まとめ

人差し指1本で一番のポーズをする女性 写真

脱毛するなら蓄熱式と熱破壊式のどっちがいいのか、結論は出せたでしょうか?

どちらも永久脱毛できますが、プロセスが違うため様々な違いが生まれています。

熱破壊式と蓄熱式に効果の差があるのかどうかは、現時点では証明されていません。
効果の差を示せるほど十分に比較された論文がまだ少なく、確かなエビデンスが出ていないためです。

蓄熱式を否定するつもりはありませんが、施術の難易度を考えると熱破壊式の方が確度は高いでしょう。