熱破壊式はいつから抜けるのか、そしていつまでかかるのか、具体的には知らない人も多いかもしれません。
ここでは熱破壊式で医療脱毛した場合の毛が抜けるタイミングや所要期間について、深掘り解説しています。
申し込むクリニックを検討中の人も、すでに施術を受けた後の人も、熱破壊式はいつから抜けるのか関心がある人は是非チェックしてみてください。
その他熱破壊式の医療脱毛で必要な回数や施術間隔についても、分かりやすく解説しています。
熱破壊式は効果が高いと人気ですが、もしかしたらイメージとは違うかもしれません。
正しい知識を持っていれば、効果に対する不安も和らぎます。
熱破壊式で毛が抜けるタイミング
熱破壊式でいつから毛が抜けるのかは、実は部位や毛質によって異なります。
ですが一般的には、施術後数日から2週間ほどと考えて差し支えありません。
施術後すぐに抜けないからといって、効果がないと決めつけないようにしましょう。
熱破壊式は太く濃い毛ほど効果を実感しやすいため、ワキやVIOは比較的早く抜ける傾向にあります。
一方顔などの産毛に対しては効果が落ちるため、抜けるまでに時間がかかります。
特に太く濃い毛は、施術後しばらく経過すると毛がポロポロと抜け落ちます。
これを、ポップアップ現象と言います。
熱破壊式医療脱毛は効果の実感が早い点が大きな特徴で、蓄熱式より即効性がある点が魅力です。
ちなみに、熱破壊式の医療脱毛で毛が抜けるまでには、次のような過程を辿っています。
- レーザーを照射
- メラニン色素に反応
- 高熱のダメージに変わる
- 発毛組織を破壊
- 毛が抜けて生えなくなる
熱破壊式の医療脱毛は、「選択的光熱融解理論」に基づいて誕生しました。
分かりやすく噛み砕けば、光は黒い色に吸収されると熱に変わる、ということです。
黒い色紙に虫眼鏡をかざすと、太陽光で燃えてしまう現象と同じです。
熱破壊式が太く濃い毛には強い反面、細く薄い毛には弱い理由が、ここにあります。
熱破壊式の医療脱毛に必要な施術回数
熱破壊式の医療脱毛は高出力のレーザーを照射するため、毛の再生機能を無効化できます。
1本の毛根には基本的に1回の施術しか必要ありませんが、一度の施術ですべてのムダ毛にはアプローチできません。
なぜなら、体表に現われる毛は全体の5分の1しかないからです。
したがってすべての毛根に作用させるためには、最低でも5回の施術が必要です。
ただし毛周期の移行サイクルは部位ごとに若干異なりますし、産毛など毛質によっては熱変性が起こりにくく1回の施術では毛乳頭や毛母細胞を破壊しきれないケースもあります。
そのため、必ずしも5回で満足できるとは限りません。
ただその場合を考慮しても、8回施術を受ければ高確率で満足できる効果が得られるでしょう。
熱破壊式医療脱毛の施術間隔
熱破壊式医療脱毛の施術間隔は、2ヶ月から3ヶ月です。
したがって脱毛に通う期間は、回数との掛け算で計算できます。
5回なら10ヶ月から15ヶ月、8回なら16ヶ月から24ヶ月が目安になります。
ではなぜ施術間隔が2ヶ月から3ヶ月なのかと言えば、毛周期に合わせなければ効果がないからです。
熱破壊式の仕組み上、毛根と毛母細胞が一体となっていなければ効果は期待できません。
そこで重要な鍵を握っているのが、毛周期にあわせたタイミングでの施術です。
毛周期とは毛の生え替わりのサイクルを表す言葉で、「成長期」「退行期」「休止期」があります。
ただし毛根と毛母細胞が一体となるのは「成長期」だけで、各サイクルの移行期間は2ヶ月から3ヶ月です。
熱破壊式医療脱毛の施術間隔が2ヶ月から3ヶ月に1度の理由が、ここにあります。
逆に言えば、期間を短縮して熱破壊式の施術を受けても、ムダ打ちが増えるだけで効果は期待できません。
熱破壊式の医療脱毛で効果を実感できない理由と解決策
熱破壊式の医療脱毛は少ない回数で永久脱毛できますが、決して万能ではありません。
そこでここでは、熱破壊式の医療脱毛で効果を実感できない場合の理由と解決策を紹介していきます。
その解決策の多くは、蓄熱式での施術となります。
毛周期を無視すると効果がない
熱破壊式医療脱毛で効果を得るためには、毛根と毛乳頭が一体になっているタイミングでの施術が必須条件です。
毛根と毛乳頭が一体になる時期は毛周期の中で成長期だけで、2ヶ月から3ヶ月に1度しか訪れません。
したがって、毛周期を無視した施術では効果がないと感じてしまいます。
クリニックによって施術間隔は若干違いますが、熱破壊式であまりにも施術間隔が短い場合は他を探しましょう。
熱破壊式は産毛が苦手
熱破壊式医療脱毛では、産毛には効果が落ちます。
熱破壊式医療脱毛は、メラニン色素への依存度が高い施術方式だからです。
逆に、産毛にも強い施術方式が蓄熱式です。
とはいえ、熱破壊式では細く薄い毛には脱毛効果がまったくないわけではありません。
より多くの施術回数が必要になる可能性はありますが、細く薄い毛にも効果は認められています。
また、「細く薄い毛」や「産毛」に、客観的な定義はありません。
「ワキ毛」や「アンダーヘア」と比較すれば、その他はすべて「細く薄い毛」です。
どの程度から効果が落ちるのかは、医師でさえ明言が難しい問題です。
肌質との関係で出力を上げられない
熱破壊式はメラニン色素への依存度が高く、高出力で照射します。
そのため敏感肌には刺激が強く、色黒な肌ではやけどのリスクが高くなります。
安全性を考慮すると出力は上げられませんし、その結果脱毛効果が落ちてしまうのは仕方ありません。
もしも一時的な問題でないのなら、より低刺激で色黒肌にも安全に照射できる蓄熱式への乗り換えがおすすめです。
熱破壊式は白髪には効果がない
熱破壊式の医療脱毛のターゲットは、あくまでもメラニン色素です。
そして白髪は、メラニン色素がまったくない毛です。
したがって、熱破壊式の医療脱毛では白髪には効果がありません。
現状白髪に効果が期待できる方法は、ニードル脱毛だけです。
まとめ
熱破壊式はいつから抜けるのかを中心に解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
基本的に施術当日には抜けませんし、たった1回の施術だけでは完結もしません。
部位や毛質によっても変わってくるため、長いスパンで考える必要があります。
また、同じ熱破壊式の医療脱毛でも、クリニックによって導入機種や料金などが違います。
こちらでは、熱破壊式だけで医療脱毛を受けられるクリニックの中ならおすすめを厳選しています。
熱破壊式医療脱毛の効果に関するQ&A
ここでは、熱破壊式医療脱毛の効果に関連するよくある疑問に回答しています。
効果は一生続く?
熱破壊式で医療脱毛すれば、毛の再生機能を無効化できます。
とはいえ、二度と生えてこないとは断言できません。
発毛組織を完全に破壊できているかどうかは、確認できないからです。
完全に破壊できていたと仮定しても、具体的な効果の持続期間まではまだ分かりません。
熱破壊式の医療脱毛が日本で始まったのは1997年のことで、検証するには経過期間が短すぎるからです。
ちなみに日本には永久脱毛の定義が存在しないため、AEA(米国電気脱毛協会)の「最終脱毛をしてから1ヶ月後の毛の再生率が20%以下であれば永久脱毛と認める。」という方針を採用しています。
どこのクリニックでも効果は同じ?
熱破壊式の医療脱毛と一言で言っても、効果の細かい部分はクリニックによって異なります。
脱毛効果は施術者の知識や技術にも左右されますが、客観的な判断ができません。
そこでおすすめな判断材料が、使用している脱毛機です。
どの脱毛機を使っているかが分かれば、どの波長のレーザーを照射されるかが分かります。
レーザーの種類が分かれば、得意な毛質や肌質が分かります。
つまり、あなたにとってより高い効果が期待できるクリニックなのかどうかが判断できます。
更に、施術は熱破壊式だけなのか、それとも蓄熱式と併用するのかも判断できます。
熱破壊式の医療脱毛でより高い効果を実現するためにも、脱毛機の確認は欠かせません。
熱破壊式だけで施術する医療脱毛マシンについては、こちらで比較しています。
どのくらい痛い?
熱破壊式医療脱毛の痛みは「輪ゴムで弾かれた感じ」に例えられますが、感じ方は人それぞれです。
「全然痛くなかった」という人もいれば、「めちゃくちゃ痛かった」という人もいます。
「レーザーの出力」「毛質」「肌質」「部位」によっても変わってきます。
医療脱毛を行なっているクリニックでは、痛みを緩和する方法として「笑気麻酔」や「麻酔クリーム」が用意されています。
多少の痛みは避けられませんが、麻酔を利用すれば問題なく乗り切れます。